炭疽菌の症状と危険性…事件の概要

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炭疽菌とは、炭疽症の原因となる細菌です。

病気の原因となることが判明した最初の細菌であり、

第二次大戦以降、各国で生物兵器として研究されました。

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炭疽症の症状

主に4種類あるとされています。

 

皮膚炭疽

全体の95~98%を占めます。潜伏期は1~7日です。

初期病変はニキビや虫さされ様で、かゆみを伴うことがあります。

初期病変周囲には水疱が形成され、次第に典型的な黒色の痂皮となります。

およそ80%の患者では痂皮の形成後7~10日で治癒しますが、

20%では感染はリンパ節および血液へと進展し(菌血症)、その後、敗血症となり死に至ります。

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肺炭疽

上部気道の感染で始まる初期段階はインフルエンザ等の

ウイルス性呼吸器感染や軽度の気管支肺炎に酷似していて、

軽度の発熱、倦怠感、筋肉痛等を伴います。

数日して第2の段階へ移行すると突然呼吸困難、発汗およびチアノーゼを呈します。

この段階に達すると通常24時間以内に死亡します。

 

腸炭疽

炭疽菌に汚染された食品や飲み物を摂取した後2~5日で発症します。

初期症状として悪心、嘔吐、食欲不振、発熱があり、

次いで腹痛、腹水貯留、吐血をあらわし、血液性の下痢を呈する場合もあります。

敗血症へと移行すると、ショック、チアノーゼを呈し、死亡します。

腸炭疽の死亡率は25~50%とされています。

 

髄膜炭素

皮膚炭疽の約5%、肺炭疽の2/3に引き続いて起きますが、

稀に初感染の髄膜炭疽もあります。髄膜炭疽は治療を行っても、発症後2~4日で100%が死亡します。

 

アメリカ炭疽菌事件

2001年9月8日と10月9日の二度に渡り、アメリカの

大手報道機関や上院議員宛に炭疽菌が封入された封筒が送りつけられた事件です。

この炭疽菌により、5人が肺炭疽を発症し死亡しています。

 

手紙の内容は以下のようになっていました。

 

 

09-11-01
THIS IS NEXT
TAKE PENACILIN NOW
DEATH TO AMERICA
DEATH TO ISRAEL
ALLAH IS GREAT

直訳すると、

 

2001年9月11日
次はお前だ
すぐペニシリンを用意しろ
アメリカに死を
イスラエルに死を
アラーは偉大なり

 

となります。

 

二通目の手紙では、

 

09-11-01
YOU CAN NOT STOP US.
WE HAVE THIS ANTHRAX.
YOU DIE NOW.
ARE YOU AFRAID?
DEATH TO AMERICA.
DEATH TO ISRAEL.
ALLAH IS GREAT.

直訳すると

2001年9月11日
我々を止めることはできない
我々は炭疽菌を(まだ)持っている
お前は死ぬ
怖いか?
アメリカに死を
イスラエルに死を
アラーは偉大なり
となります。

 

アメリカ同時多発テロ事件の直後に起きた事件だけに、因果関係が気になります。

 

2010年2月9日、犯人死亡のまま捜査は終了となります。

ブルース・イビンズという男の単独犯行とFBIは位置づけました。

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カテゴリ:雑学  [コメント:0]

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